いつ以来になるのだろう、新HPも仮ながらできたことだし、本業物書きとして久々のブログを。
書いているのは8月10日の深夜、そして5日後には「いしだちゃん祭り」の116回目にして、開始以来、31周年という節目の回を迎える。
ここに書くまでもなく、まだまだコロナ禍が収まらない状況で開催するというのは、相当の覚悟が必要になる。客席を半分以下にしたり、出演者も少なめ(イコール上演時間も)にしたり、マスクやマイクのカバーなどはもちろん、打ち上げもやらないとか、やれる範囲のことはすべてやるにしても、31年で最大の試練であることは間違いない。
これまでも大地震や超大型台風、個人的にはろっ骨を折って2週間後とか、開催の翌週には腸炎で入院するような危機はいくつもあった。それらと比べようもない「国難」であるのだが、4月の回も中止になっていることだし、許される範囲で「彼ら」と「皆さん」をつなぐ場になってもらえれば。少しでも。
そして祭りの歴史を振り返ると、第1回は1989年(平成元年)8月27日日曜日。SNSはもちろん、インターネットも携帯電話も普及していない頃の第1回だ。街には米米クラブの「浪漫飛行」やWinkの「淋しい熱帯魚」やプリンセスプリンセスの「世界でいちばん熱い夏」が流れていたし、バブル景気の真っただ中でもあった。そもそも第1回は「8月にクリスマスパーティーをやろうぜ」という、いかにもバブリーな僕の思いつきにより始まったもので、客席はすべて友人たちであり、その余興として2組の芸人を呼んだに過ぎないのだ。これに調子に乗って同年の10月1日、自分に誕生日に芸人枠を4組に増やしたことで祭りの骨格が作られていく。ここに早くもバカルディ(さまあーず)と金谷ヒデユキがいて、数年に渡ってレギュラーを務めてくれたことは大きな分岐点となった。
それこそ「緊張の夏」だけど、この116回目もドラマが生まれてくれると信じている。